菊の花と茱萸(ぐみ)の実を水引で結び、平安時代の装束の配色美から生まれた「かさねの色目」紫村濃(むらさきむらご)を取り入れた、シックな重陽の節句飾りです。
上品な紫の濃淡を重ねた落ち着いた色合いは、現代のインテリアにも自然に溶け込みます。
五節句の一つである重陽の節句(9月9日)。
桃の節句や端午の節句などに比べるとあまり馴染みがありませんが、もともとは五節句の締めくくりとなる大事な節句として、お祝いとともに厄祓いが行われてきました。

重陽の節句には菊酒を飲んだり、菊を鑑賞して楽しんだりと菊の花が欠かせません。
また、強い香りを持つ呉茱萸(ごしゅゆ)という実を赤い袋に入れて身に着けたり飾ったりして厄を祓い、無病息災や不老長寿を願いました。
こちらの節句飾りの下部分は、その呉茱萸を入れた袋を表しています。

9月といえば、まだ残暑が残り秋を実感しにくいけれども夏ではない、というちょうど夏と秋の中間のような時期。
夏の暑さで疲れた体を少し休ませて、秋へと気持ちを切り替えるタイミングだと思えば、ここに無病息災、厄祓いの機会が設けられているのも理にかなっているのかもしれません。
お部屋のしつらえを整えて気持ちよく、季節の移り変わりを楽しみたいですね。

ひとつひとつ丁寧に結ばれた菊の花と茱萸の実の水引細工は、まるでブーケのよう。
呉茱萸の袋をあわび結びで結び、秋にぴったりの大人カラーでまとめました。
同じく重用の節句の飾りとして、
お供え飾り 長月/重陽の節句・菊の花と菊の和菓子と一緒に飾っても素敵。
裏側に水引を結んだ掛け紐がついています。
すべて水引で作られていますのでとても軽く、壁を傷めずに飾っていただけます。

こちらの写真は「重陽の節句飾り 茱萸袋(ぐみぶくろ)」のものです
※ご注文を頂いてから、一つ一つオーダーメイドでお作りしますので、お届けまで一〜二週間のお日にちをいただきます。特にお急ぎの方は、注文時に備考欄にてご相談ください。
サイズ:縦 約19cm×横 約14cm×厚み約7cm(一つ一つ手仕事で制作していますので、わずかに違いがございます)
こちらの商品は、配送にポスパケットをお選びいただけませんのでご了承ください。
This seasonal decoration for the Choyo Festival features chrysanthemum flowers and autumn fruit gumi (Japanese silverberry), arranged in the elegant color scheme known as Murasaki Murago. Inspired by the traditional kasane no irome (layered color combinations) of the Heian period, its refined purple tones harmonize beautifully with modern interiors.
September 9th marks the Choyo Festival, one of Japan’s traditional Five Seasonal Festivals (Gosekku).
In ancient times, people celebrated this day by drinking chrysanthemum sake and admiring the blossoms. They also placed the strongly scented berries of goshu-yu (Evodia rutaecarpa) in pouches to wear or display, as a way to ward off misfortune and to pray for health, longevity, and protection from illness. The lower part of this decoration represents such a pouch filled with goshu-yu berries.
商品の色をできるだけ忠実に再現するよう努力していますが、ご覧いただく環境によって、色の見え方が若干異なる場合がございます。予めご了承ください。